婚姻届を提出して、数日後に証拠が欲しいとなったときにはどうすればいいのか?
この証拠となるものに、婚姻届受理証明書があります。
役所で発行してくれる書類なので公文書になります・・・。続きは本文をご覧いただきたいのですが、このページでは下記のような婚姻届受理証明書に関する疑問点について解説します。ご覧ください。

 

  • 婚姻届受理証明書とは?
  • どこの役所で発行してくれるのか?
  • 役所になかなか行けないので郵送は可能なのか?
  • 郵送の場合は何を同封すればいいのか?
  • どういった書類が必要なのか?
  • 料金はいくらかかるのか?

婚姻届の書き方については、婚姻届の書き方や必要書類となる戸籍謄本について学ぶをご覧ください。

 

2016/12/14 11:44:14

婚姻受理証明書とは?

婚姻届を提出して何も不備がなければ2週間もすれば戸籍謄本が取れます。そのために「婚姻届受理証明書」は必要ありませんが、その前に証明書が必要なケースもあります。

 

たとえば、記念に自分で証明書を保管しておきたい、会社に提出する、運転免許証の有効期限が迫っている、相続で必要などです。

 

では、婚姻受理証明書とは、どんな書類なのか。
役所が「婚姻届を受理しました」という証明のために発行してくれる公文書が婚姻受理証明書になります。「戸籍届の受理証明書」とも言います。

 

発行していただくためには、「受理証明書交付申請書(役所によって名称は異なる)」の必要箇所に記入して提出する必要があります。

 

中野区の受理証明書交付申請書
請求書は各役所で異なっています。下記は中野区の請求書です。画像をクリックすると中野区のサイトに飛び、PDFでご覧いただけます。
中野区の婚姻届受理証明請求書

 

どこの役所に請求をすればいいの?

婚姻届受理証明書は、婚姻届を提出した役所のみが発行してくれます。ですので、リゾート婚などで住まいとはほど遠い役所に婚姻届を出した場合には、郵送で取寄せたりすることになります。

 

発行料金はいくら?

婚姻届を提出するには無料なので料金は掛かりませんが、婚姻届受理証明書を発行していただくには、料金がかかります。婚姻届受理証明書は、1通あたり、350円です。上質紙(B4版)での発行を希望の場合には、1通1,400円。下記画像は長野県諏訪市が発行している上質紙の婚姻届受理証明書です。

 

諏訪市の婚姻届受理証明
長野県諏訪市の「結婚証」「婚姻届受理証明書」の発行ページ

 

婚姻受理証明書とは違いますが、無料で「結婚証」を発行してくれる役所もあります。ただしこちらは、公的な証明書にはなりません。

 

婚姻受理証明書には何が書かれているのか

婚姻受理証明書はA4用紙のもので、そこに記載されいることは、役所によって異なりますが主に以下のものになります。

 

  • 受理した(届出)日
  • 夫婦それぞれの本籍
  • 夫の氏名と生年月日
  • 妻の氏名と生年月日
  • 証人の氏名

証明書の最後尾に発行日、役所の長の氏名と印鑑が押されています。

 

発行にあたっての必要書類

婚姻届受理証明書の発行は、原則、届出人になりますが、代理人でも可能です。いずれもその際には本人確認のできる証明書が必要です。

 

〈本人確認書類の例〉

  • マイナンバーカード
  • 住民基本台帳カード
  • パスポート
  • 運転免許証など

 

代理人が請求する場合
  • 委任状
  • 代理人の印鑑
  • 本人確認ができる身分証明書等

郵送で婚姻届受理証明書を請求する場合の手続き方法

婚姻届を提出した数日後に婚姻届受理証明書が必要になるなんてこともあります。そんなときに提出した役所が遠いとか、役所に出向ける時間が取れないなどもあるでしょう。
このような方は、先ほども触れましたが、郵送での手続きが可能です。

 

郵送での手続き方法

まずは送付用と返信用の封筒2通、それに定額小為替(ていがくこがわせ)を用意します。返信用封筒には、自分の郵便番号、住所、氏名を記入します。送付用の宛先は、該当の役所にて係りが異なりますので、各自でご確認ください。

 

同封するもの
  • 婚姻届受理証明請求書(便せんに下記必要事項を記入したものでもよい)
  • 定額小為替(発行料金分)
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード、各種健康保険証など)のコピー1通
  • 返信封筒(切手を忘れずに貼る)

 

定額小為替とは?
定額小為替とは、郵便局の貯金窓口で発行してくれる証書で現金の代わりになるものです。所定の受取人欄に受取人の名前を記入し送付します。種類として、50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1000円の12種類あります。いずれの種類の発行についても料金が100円掛かります。

 

便せんで請求される場合の記入項目

便せんにて請求される場合は以下の項目を記入します。

 

  • 届出の対象となる方の本籍と筆頭者
  • 役所に届け出た日(届出日)、届書の種類(婚姻届)、届出の対象となる方の氏名
  • 受理証明書を使う方(届出人)の住所・氏名
  • 必要とする通数
  • 電話番号(日中連絡ができる連絡先)

 

 

まとめ

婚姻届受理証明書は、婚姻届を提出した役所のみが発行していただける公文書です。
料金は有料となり、1通あたり350円掛かります。記念に自分たちで保管しておきたい方達のために上質紙のB4サイズのものを発行している役所もあります。

 

発行については、提出された本人が開庁時間内に役所窓口に出向き、本人確認ができれば発行してもらえます。代理人の場合は、委任状も必要です。

 

開庁時間内に行けない方や提出した役所が遠い方は、郵送での手続きも可能です。この場合には、請求書の他に、公的な本人確認書類のコピー、定額小為替、切手を貼った返信封筒なども同封します。

 

以上、「婚姻届の受理証明書って何?どうやって入手するの?」でした。