4500万で買ったマンションは、現金一括払いなら金利は取られませんが、ほとんどの方は銀行から住宅ローンを借入れると思います。もちろんこの場合には、金利や手数料を支払います。では、結局総額でいくら支払うことになるのかについて解説します。
2015/10/07 18:52:07
4500万円のマンションは30年でいくら支払うのか
4500万円のマンションを購入すれば、住宅ローンの金利の他に将来にわたり、管理費や修繕積立金、駐車場代、固定資産税および都市計画税などを支払っていかなければなりません。
そこで、住宅ローンが終わるまでにいったいいくら支払うことになるのか事例を使って計算してみました。
東京23区の新築マンション、価格4500万円の場合
以下の条件で総額での支払いがどうなるのか検証してみました。
- 東京23区の新築マンション、面積76㎡
- マンション価格 4500万円
- 管理費 15000円
- 修繕積立金 7000円
- 修繕積立基金 40万円
- 駐車場代 15000円
- 住宅ローン借入額 4000万円 全期間固定型 2.5% 毎月払いのみ 返済期間30年
- 固定資産税及び都市計画税 平均年10万円として
修繕積立金は、将来どの時点でいくらずつ増額されるかわからいので、平均17000円として計算します。
住宅ローンの頭金は0円としています。
30年間の支払い累計額
- 住宅ローン 5689万円(利息分1689万円)
- 管理費 540万円
- 修繕積立金 652万円(修繕積立基金含む)
- 駐車場代 540万円
- 固定資産税及び都市計画税 300万円
この他にも自治会費やリフォーム代などもありますが含めていません。
全部を足すと合計で7721万円(年間257万円)です。
要するに4500万円のマンションは7721万円で買うことになります。
年間あたり、約257万円です。この負担額になると、年収が700万円でも手取りはうんと少なくなりますから、教育費がかかるようになると返済は厳しくなると思われます。
金利が1.5%だったらどうなる
上記よりも金利が低い場合には当然返済額は少なくなります。
では、その他の条件は同じとして金利のみ30年固定で1.5%でどうなるのか試算してみました。
元金:4,000万円
金利:9,697,092円
合計49,697,092円
上記の事例の金利2.5%と比べると約720万円少なくなります。そのため、合計で7,721万円-720万円=7,001万円となります。年間負担額が233万円ですから、24万円ほど負担が減ります。
まとめ
4,500万円のマンションを購入した場合には、住宅ローンの他に税金や修繕積立金、管理費などもありますから、30年間では住宅ローン金利が1.5%でも合計で7,000万円、2.5%では7,721万円にもなります。
1年間あたり、約233万円~約257万円です。
住宅ローン4,500万円は、返済負担率を30%とするならば年収が700万円でも借り入れることが可能ですが、子供の教育費がかかるようになると返済が厳しくなることが予想されます。
なるべくなら頭金をいれて、住宅ローンからの借入額を少なくしておくべきでしょう。
また、まだ子どもが小さいご家庭はこれから教育費もかかるようになりますので、くどいようですが、住宅ローンだけを計算しての購買は避けてくださいね。
以上「住宅ローン4500万円で購入したマンションは総額でいくら支払うの?」でした。
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住宅ローンを借入れる際には、ほとんどの銀行では保証料が必要になります。保証料の詳細についてはこちらの住宅ローンの保証料ってなんですか?をご覧ください。