「生命保険って種類がたくさんあってよくわからない」との声をお聞きします。
そこでこのページでは、それらの疑問を解決できるようにどのようなものがあるのかなるべくわかりやすく解説してみました。
こちらの記事は、長年在籍した保険業界で得た知識やFP技能士としての知識からまとめたものです。
2017/04/01 17:53:01
生命保険の種類は保障と種類別に大別できます
まず生命保険を保障別にします。すると次のようになります。
- 死亡保険
- 医療保険
- 就業不能保険
- ガン保険
- 介護保険
- 年金保険
さらに、種類別にすると次のようになります。
保障別分類 |
保険種類 |
内容 |
---|---|---|
死亡保障 |
一定期間内の死亡・重度障害時のみ支払われる | |
終身保障が続き、貯蓄性もある | ||
一定期間が満了したときに満期保険金が支払われるため死亡と貯蓄の機能がある | ||
定期付き終身保険 |
終身保険に特約で定期保険を付加したもの | |
死亡保険金には変動はないが、解約返戻金は運用次第で変動する | ||
持病のある方の終身の死亡保険 | ||
米ドル建てなどの死亡保険 | ||
就業不能(所得)保障 |
一定期間以上就業不能状態が続くことで保険金が支払われる保険 | |
入院保障
|
一定期間内に病気や手術で入院したときに給付金が支払われる | |
病気や手術で入院したときに給付金が支払われ、終身保障がある | ||
持病のある方でも入りやすい医療保険 | ||
ガン保障 |
一定期間内にガンと診断されたり入院したときに支払われる | |
ガンと診断されたり入院したときに支払われ、終身保障がある | ||
介護保障 |
所定の要介護状態になったときに介護保険金が支払われ、終身保障がある | |
一定期間内に所定の要介護状態になったときに介護保険金が支払われる | ||
年金保険 |
所定の年金額が5年や10年など一定期間受け取れる | |
所定の年金額が生存している限り受け取れる | ||
米ドルやユーロなどの外貨で運用される個人年金 |
以上の種類に分かれていますが、死亡保険についての基本は、定期保険、養老保険、終身保険の3種類です。さらに以下をご覧ください。
死亡保険の基本は3種類
先ほど、生命保険の中にある死亡保険の基本形は、以下の3種類と説明しました。
- 定期保険
- 養老保険
- 終身保険
たった3種類なの?と思われたでしょうか。
それでも基本はこの3種類です。これだけを知っておけば十分に生命保険のことは理解できますのでご安心ください。
それでは、なぜ生命保険はわかりずらいのでしょうか?
それは、以下のような特約といわれるものがたくさん付いているからです。特約とはオプションでモノやサービスの追加を自身で希望できるものです。
主な生命保険の特約
- 特定疾病障害特約
- 定期保険特約
- 介護特約
- 成人病特約
- 通院特約
上記以外にもありますが、これらは、付加するもしないも自由です。もしもすでに生命保険に加入していて不要と思えるならば、これらの特約を解約すれば保険料を減らすことができます。
種類によって保険料はどう違う
定期保険、養老保険、終身保険では、保険料がどのように違うのかについてご説明します。30歳の方で比較してみたのでご覧ください。
例)被保険者年齢:30歳 性別:男性 保険料払込期間:10年 保険金額1,000万円という条件でネットで調べてみました。保険料は、月額払いです。
- 定期保険 1,880円
- 終身保険 53,440円
- 養老保険 87,310円
これほど保険料は違ってきます。
次に40歳の保険料を比較してみました。
例)被保険者年齢:40歳 性別:男性 保険料払込期間:10年 保険金額1,000万円という条件で調べてみました。
- 定期保険 3,070円
- 終身保険 58,330円
- 養老保険 87,790円
いずれも保険期間が10年という短期間になりますので、違いが際立って見えます。保険期間を長くすれば、定期保険の保険料は高くなります。そのため保険料差は縮小されてきます。
以上です。
該当カテゴリー:生命保険
関連カテゴリー:健康保険、労災保険、自動車保険