各自動車保険会社のロードサービスやサービスの内容がどのように違っているのか比較してみました。
2015/05/30 15:53:30
あなたの自動車保険のロードサービスはどうなっているのかご存知ですか?
契約自動車が事故や故障でトラブルがあったときに使えるのが自動車保険のロードサービスになります。このロードサービスには、どのようなものがあるのかご存じですか。
保険会社によって詳細内容は違っていますが、主に以下のものになります。
- レッカーサービス
- 車両搬送サービス
- 事故時レンタカーサービス
- 帰宅費用・宿泊費用サポート
- 燃料給油サービス
- その他車のトラブル対応サービス
などになります。
以下順に比較説明していますのでご覧ください。
レッカーサービス
事故に限らず車が故障で動かないということもよくあります。
こんなときはかなり焦ります。ですが、365日24時間いつでも、自動車保険のロードサービスに付帯されているレッカーサービスを利用することができます。
現場から修理工場まで運んでくれますが、各自動車保険会社で移動距離の制限がそれぞれ異なっています。
レッカーサービス利用の注意点:レッカーサービスは、提携会社を通じて提供されるので、契約している自動車保険会社に連絡をしないで、独自にレッカーを呼んだ場合には有料となります。
保険会社名 |
利用できる距離 |
|
保険会社が指定する工場まで | お客さんが指定する工場まで | |
ソニー損保 | 無制限 | 50㎞ |
アクサダイレクト | 無制限 | 35km(二輪・原付については50km) |
アメリカンホーム | 50km | 50km |
セゾンおとなの自動車保険 | 約300km※ | 約300km※ |
イーデザイン損保 | 無制限 | 60㎞ |
チューリッヒ自動車保険 | 無制限 | 100㎞ |
そんぽ24自動車保険 | 無制限 | 100km |
SBI損保自動車保険 | 無制限 | 50㎞ |
セコム損保自動車保険 | 50㎞ | 50㎞ |
セゾンおとなの自動車は、1回の事故・故障で最大15万円が支払われるので、この金額の範囲内でレッカーサービス使った場合の距離になります。
車両搬送(引取)サービス
遠くで、車が故障し、自力走行不能となった場合に、レッカーサービスで修理工場まで運んでもらった場合、すぐに修理が完了すれば自分で運転して帰宅もできますが、そうでない場合には、修理が完了するまで車は修理工場に保管されることになります。
後日修理が完了しても、遠方だとすぐに回収に行けないこともあります。
そんなときに、ロードサービスの中にある、車両搬送(引取)サービスがあれば自宅まで届けてくれるので安心です。このサービスも各社多少異なっています。
保険会社 | サービスあり◯・なし☓ | 搬送費用限度 |
ソニー損保 | ◯ | 制限なし |
アクサダイレクト | ◯ | 制限なし |
セゾンおとなの自動車保険 | ◯ | 電話で問合せたが不明 |
イーデザイン損保 | ◯ | 電話で問合せたが不明 |
そんぽ24自動車保険 | ◯ | 制限なし |
SBI損保自動車保険 | ◯ | 10万円 |
チューリッヒ自動車保険 | ◯ | 制限なし |
事故時レンタカーサービス
出先での事故や故障で車を修理工場に搬送してもらった後に、車を使いたいという場合、やはりレンタカーが必要になります。
自分で借りれば費用もかかりますが、自動車保険のロードサービスに付帯されていれば無料で借り入れることができます。自動付帯の保険会社もありますが、オプションでつける保険会社もあります。
保険会社 |
サービス内容 |
ソニー損保 | 事故時の代車手配は行わない。別途、オプションでレンタカー費用特約を付加する必要がある。その際に車両保険ありの場合につけられる。 |
アクサダイレクト |
原則的に修理期間中の無料代車の特典がある
|
アメリカンホーム | なし |
セゾンおとなの自動車保険保険 | なし |
イーデザイン損保 | オプションでつける必要がある |
チューリッヒ | 契約車両の事故・故障・トラブルにより現場で一時的に緊急に代車が必要な場合、24時間無料で同等のグレードの車が使える |
損保24自動車保険 | 契約の車と同等クラスを上限とし、レンタカー費用を最長24時間使える |
SBI損保自動車保険 | オプションでレンタカー費用補償特約をつける必要がある |
セコム損保自動車保険 | なし |
帰宅費用・宿泊費用サポート
ロードサービスの中にある「帰宅費用・宿泊費用サポート」は人に対するサポートになります。
旅先や出先で車が事故や故障した場合で、車がレッカー等で運ばれてしまい、交通機関を使い帰宅をせざるを得ないこともあります。また、時間帯によっては宿泊せざるを得ないこともあります。そのような場合にそれらの費用が支払われるサービスです。
保険会社 |
サービス提供条件 |
移動費用 |
宿泊費用 |
ソニー損保 | なし | 上限なし | 搭乗者全員の宿泊費1泊分が無料。費用に上限はない。※原則ビジネスクラスホテル |
アクサダイレクト | なし | 当日または翌日に帰宅される場合の交通費を搭乗者全員分支払う | 搭乗者全員分の宿泊費を1泊まで無料。※原則ビジネスホテルクラス |
アメリカンホーム | - | サービスなし | サービスなし |
セゾンおとなの自動車保険 | なし | 1名20,000円限度、(タクシーまたはレンタカーを利用の場合は、1台に対し20,000円限度) | 1名10,000円限度 |
イーデザイン損保 | なし | なし | なし |
チューリッヒ自動車保険 | 自宅から直線距離で50km以上の遠方 | 現場から自宅(または目的地)までにかかった交通費を搭乗全員(乗車定員を上限)に対して限度額なしで支払う | 当日1泊の宿泊費用を当日契約車両に搭乗していた人数分(乗車定員上限)を限度に支払う。※原則ビジネスホテルクラス |
そんぽ24 | なし | 搭乗者全員の帰宅される費用を支払う | 同乗者の方の分も含め宿泊施設をご案内し、1泊分の宿泊費用を支払う。宿泊施設までのタクシー代支払う |
SBI損保 | なし | 20,000円/1名 | 15,000円/1名1泊 |
セコム損保自動車保険 | - | なし | なし |
※各保険会社の宿泊費用とは、客室料金を指し、飲食代・通信費等はサポートの対象外になっています。また、帰宅費用に限度額が指定されていない保険会社についての代替交通機関は、バス・鉄道(特急、新幹線の指定席を含み、グリーン車は除きます)・航空機(エコノミークラスのみ)・船舶(普通客室)・タクシー等を指しています。
燃料給油サービス
ロードサービスには、ガソリンが切れてしまったという場合に燃料給油サービスがあります。
保険会社 |
燃料給油サービス |
ソニー損保 | 初年度は、車までガソリンを届けてくれるがガソリン代は契約者負担、2年目以降は10リットルまで無料※保険期間中1回に限る |
アクサダイレクト | 初年度は、車までガソリンを届けてくれるがガソリン代は契約者負担、2年目以降は10リットルまで無料※保険期間中1回に限る |
アメリカンホーム | 初年度は、サービスなし。2年目以降は10リットルまで無料※保険期間中1回に限る |
セゾンおとなの自動車保険 | 保険期間中1回10リットルまで無料 |
イーデザイン損保 | 保険期間中1回10リットルまで無料 |
チューリッヒ自動車保険 | 保険期間中1回10リットルまで無料 |
そんぽ24自動車保険 | 保険期間中1回10リットルまで無料 |
SBI損保 | 保険期間中1回10リットルまで無料 |
セコム損保自動車保険 | 保険期間中1回10リットルまで無料 |
その他車のトラブル対応サービス
ロードサービスには、以下のトラブル対応サービスがあります。
- 鍵の解錠
- バッテリー点検・交換
- スペアタイヤ交換
- みぞに落輪した場合のジャッキアップ
- 雪道スタック引出し30分以内の作業等
詳細内容は保険会社によって異なります。
自動車保険を選択する際の大事なポイント
自動車保険を選択する際に、保険料だけでなく、ロードアシスタンスサービスの比較もされたほうが、よりよい商品選択ができますが、その他にやっておいたほうがよい点がありますので、ご紹介します。
自動車保険を見直しを検討されているようでしたら、ぜひご覧ください。
自動車保険の見直しをする際に、まずは、気になる自動車保険の資料を取り寄せることから始めると思います。
ただし、その取り寄せた資料だけで判断するようなことはしないで、各自動車保険会社に問合せの電話をしていただきたいのです。
どんな内容でも電話をすることで、保険会社の電話対応や知識である程度、どういう保険会社なのか判断がつくものです。
実際、筆者も各保険会社に電話した経験からわかったことなのですが、以下のような内容について知識のない受付の保険会社もありました。
その内容とは、上記で取りあげました「車両搬送(引取)サービス」についてです。その保険会社のホームページ上には、レッカーサービスについてはしっかりと距離については書かれていますが、車両搬送(引取)サービスに関しては記述がなかったのです。
それで、電話をしてみたところ、車両搬送(引取)サービスが、あるのか、ないのか、即答できなかったのです。
いくらなんでも、車両搬送サービスがあるのかどうか聞いているのに回答できないとは・・・・。いささかあきれてしまいました。
即答しないのは、イタズラ防止のために折り返し電話で回答をするようにしているのか、それとも本当にわからないのか分かりませんが、回答を聞きたかったので、折り返し電話をしてもらうことにしました。
その後5分位で電話がありましたが、回答は以下のようなものでした。
「お客さまの先ほどのご質問ですが、修理工場からご自宅までは、おそらくお届いたします」
この回答を聞いて読者のみなさんならどう思われますか?
おそらくという言葉で回答されたので、私は、またまたあきれてしまいました。
私:「おそらくとはどういうことですか・・・。確認をされたのではないのですか。車両搬送は確実には行われないということですか」とツッコミをいれました。
相手:「いいえ。ゴニョゴニョ・・・。」
私:「実際に車両搬送サービスがあるのですか、それともないのどちらですか!」
相手:「はい。あります・・。」
私:「それで、無料なのですか?有料なのですか?」
相手:「無料です」
他にも運搬距離について聞きたかったのですが、わからないと思ったのでやめました。
と、このようなやり取りを実際にしたのです。
最初に電話をした段階で、この自動車保険と契約をするのはやめようと思いましたが、折り返しの電話をいただいて、その意志は確実になりました。だって、もしも事故を起こしたときに、極一般的な質問にも答えられない、折り返しでもまともな回答もできない保険会社では不安でしょうがいないですからね・・・。そう思いませんか。
ということで、本題に戻りますが、あなたさまも自動車保険の比較をして契約をするならば、どんなことでもいいですから不明な点は質問の電話をしてみてください。そうすることで、電話応対の確認ができますので、それをしないで契約するよりも安心して契約ができるはずです。
自動車保険のロードサービスのまとめ
事故や故障でトラブルがあったときに使えるのが自動車保険のロードサービスです。
このロードサービスは主には以下のものがあります。
- レッカーサービス
- 車両搬送サービス
- 事故時レンタカーサービス
- 帰宅費用・宿泊費用サポート
- 燃料給油サービス
- その他車のトラブル対応サービス
各保険会社や共済によってサービス内容は違っていますのでご注意ください。